うっかり着物にシミが…!慌てず落ち着いて対処しましょう

せっかくのお出かけ中、飲食店でソースが跳ねたり、雨の日に水ジミができてしまったり…。
大切な着物が汚れてしまうと焦ってしまいますよね。
でも大丈夫!着物の生地や汚れの種類に合わせて、適切に対処すればキレイを保つことができます。
今回は、着物のシミ取り方法を「生地の種類」と「汚れの種類」に分けて、わかりやすくまとめました。

シミの種類を知ろう

  • 水性の汚れ:お茶、ジュース、醤油、雨水、泥はね など
  • 油性の汚れ:ソース、ドレッシング、口紅、ファンデーション、皮脂汚れ など
  • 特殊な汚れ:墨汁、インク、血液、酒類 など

生地別 シミ取りの基本

正絹(シルク)の着物

  • とても繊細な素材。自己処理は基本的におすすめしません。
  • 軽い水性汚れなら、乾いた白い布でトントンと軽く押さえて水分を吸い取る。
  • 油性汚れや目立つシミは、速やかに専門のクリーニングや悉皆(しっかい)業者へ。

綿・綿麻の着物

  • 比較的丈夫で、家庭での応急処置がしやすい素材。
  • 水性汚れは、水を含ませた布で軽くたたいて汚れを吸い取る。
  • 油性汚れは、中性洗剤を薄めて綿棒で軽くたたく方法も。ただし、目立たない部分でテストしてから。

麻の着物

  • 吸水性が高く、速乾性に優れていますが、色落ちには注意が必要。
  • 軽い水ジミなら、湿らせた布でぼかすように広めに濡らし、自然乾燥を。
  • 油性や広範囲のシミは、無理せずプロへ相談を。

化繊(ポリエステルなど)の着物

  • 自宅でのお手入れがしやすい素材。
  • 水性汚れは、濡らした布でトントンとたたいてOK。
  • 油性汚れも、中性洗剤で部分洗いができる場合あり。ただし、洗濯表示を確認してください。

シミ別の対処法まとめ

汚れの種類対処法注意点
水性の汚れ(お茶、雨水、泥など)乾いた白い布でトントンと吸い取る。必要なら水を含ませて軽くたたく。広げないように優しく。正絹は無理せずプロへ。
油性の汚れ(ソース、化粧品、油など)中性洗剤を薄めて綿棒や布で軽くたたく。色落ちチェックを忘れずに。正絹は自己処理NG。
特殊な汚れ(墨汁、血液、酒類)早めに乾いた布で吸い取る。難しい場合は速やかにクリーニングへ。自己処理で悪化する可能性大。特に正絹は慎重に。

応急処置のポイント

  • ゴシゴシこすらず、トントンと優しく押さえる。
  • 色柄部分は特に慎重に。目立たない場所で試す。
  • 乾いた布やティッシュで素早く水分を吸い取る。

どうしても落ちない場合は…

無理に自分で落とそうとすると、生地を傷めたり、シミが広がる原因になります。
大切な着物は、専門の着物クリーニングや悉皆業者に相談しましょう。
特に正絹は、専門技術が必要なため、自己処理はおすすめしません。

予防のためにできること

  • 飲食時はナプキンや和装用エプロンを活用。
  • 雨の日は、着物用レインコートや草履カバーを準備。
  • 衿元や袖口には、半衿や袖口カバーで汚れ予防。

まとめ

着物は繊細だからこそ、正しい知識でシミ対策を心がけたいですね。
万が一汚れてしまっても、落ち着いて生地や汚れに合わせた対処をすれば、長く美しく楽しめます。
大切な一枚を守りながら、安心して着物ライフを満喫しましょう♪

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