和装に合わせる扇子の選び方|フォーマル・カジュアル・暑さ対策まで解説

和装を楽しむ上で、さりげなく個性を表現できるアイテムの一つが「扇子(せんす)」です。夏の暑さ対策としてだけでなく、TPOに合わせた扇子を選べば、着物姿がより引き立ちます。

今回は、フォーマルな場面にふさわしい扇子から、日常的なカジュアルスタイルに合うもの、そして暑さ対策としての実用的な扇子について解説します。

フォーマルな場にふさわしい扇子の選び方

フォーマルな着物(訪問着・黒留袖・色留袖など)には、落ち着いた色合いと上品な素材の扇子が適しています。

  • 色味:白、銀、金、淡いベージュなど控えめで清潔感のある色
  • 素材:絹張りや檜(ひのき)などの高級感ある素材
  • デザイン:無地、またはごく控えめな金銀箔や絵柄入り

使用シーン例:

  • 結婚式や披露宴
  • 茶道や華道の発表会
  • 正式な和装のイベント

※ フォーマル用の扇子は、実際にあおいで使うよりも「所持すること」が礼儀とされる場もあります。

カジュアルな和装に合う扇子

普段着の着物や浴衣などには、もっと自由に色や柄を楽しめます。

  • 色柄:季節の花、動物、小紋柄など華やかで個性的なもの
  • 素材:和紙、竹製など軽やかなもの
  • サイズ:持ち歩きやすい小ぶりサイズも人気

使用シーン例:

  • 夏祭りや花火大会
  • カフェやランチなど普段のお出かけ
  • カジュアルな和装イベント

暑さ対策としての実用的な扇子

機能性重視で選ぶ場合は、しっかりと風を送れる構造のものを選びましょう。

  • 扇面の面積:広く、しっかり開くもの
  • 骨数:多くて風通しの良いもの
  • 設計:扇ぐ力を効率よく風に変える構造

見た目だけでなく、「涼しさを感じられる」ことが大切です。機能性とデザイン性を兼ね備えた扇子も多く販売されています。

扇子の老舗ブランド紹介

こだわりの一本を探すなら、伝統と技術を守り続けてきた老舗の扇子店をチェックしてみましょう。

  • 宮脇賣扇庵(みやわきばいせんあん)|京都
    1823年創業。宮内庁御用達の老舗で、芸術品のような扇子が魅力。
    公式サイトはこちら
  • 白竹堂(はくちくどう)|京都
    1718年創業。伝統技法に現代の感性を取り入れた扇子作りが特徴。
    公式サイトはこちら
  • 山二(やまに)|京都
    京都の職人による手作りにこだわる扇子専門店。海外でも人気。
    公式サイトはこちら

まとめ:シーンに応じた扇子選びで和装をもっと楽しもう

扇子は、見た目のおしゃれと実用性の両方を叶えてくれる、和装に欠かせないアイテムです。

シーン適した扇子の特徴
フォーマル上品で控えめ、素材に高級感
カジュアル柄・色を楽しめる自由なデザイン
暑さ対策面積が大きく風通しの良い実用的なもの

季節やシチュエーションに合わせて、お気に入りの一本を見つけてくださいね。

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