
日差しが強くなる季節、着物や浴衣で外出する際に欠かせないのが「日傘」です。暑さ対策はもちろん、紫外線から肌を守るためにも重要なアイテム。今回は、和装に似合う日傘の選び方や、おすすめの素材・デザイン、実際に人気の高い商品をご紹介します。

和装に日傘が必要な理由
1. 紫外線対策
和装は首元や腕まわりが露出するデザインが多く、思った以上に紫外線の影響を受けやすいです。日傘は肌の保護だけでなく、着物や帯の色褪せ防止にも役立ちます。
2. 涼しさの演出
日傘を差すことで直射日光を避け、体感温度を下げることができます。とくに絹素材の着物や浴衣は風通しが悪い場合もあるため、日傘で日陰を作ることは熱中症予防にも。
3. 上品な装いの完成
日傘は、和装のコーディネートにおいて「仕上げ」となる存在。美しい所作で傘を差す姿は、さらに和の美しさを引き立ててくれます。
和装に合う日傘の選び方
1. 素材で選ぶ
• 麻・綿素材(天然素材)
通気性がよく、和装と自然になじむ風合い。浴衣や普段着の着物にぴったり。
• 絹素材
高級感があり、訪問着や付け下げなどのフォーマルな装いにも相性が良い。ただし雨に弱いので注意。
• 和紙や竹骨を使ったもの
伝統的な「蛇の目傘」などは、格式ある場や撮影用に人気。
• UVカット加工された現代素材(ポリエステルなど)
機能性を重視する場合はこちら。和柄のプリントや和モダンなデザインを選べば、和装にもマッチします。
2. 色・柄で選ぶ
• ベージュや生成り、淡いグレーなどのニュートラルカラー
どんな着物にも合わせやすく、品のある印象に。
• 季節の草花や和文様(麻の葉、桜、七宝など)
季節感を出すのに最適で、コーディネートのアクセントになります。
• 無地+レースや刺繍のワンポイント
控えめな装飾は和の雰囲気を壊さず、さりげないおしゃれを演出。
3. 骨や持ち手で選ぶ
• 竹製の持ち手や木製の骨
和装に自然に溶け込む上、手に馴染むやさしい質感。
• 金属やプラスチック製の現代的な骨組み
軽量で持ち運びに便利。ただし、デザインによっては和装とミスマッチになる場合も。
和装におすすめの日傘ブランド・商品例
◆ 京都・和装小物専門店「和心」:天然素材日傘(麻×竹製)
• 麻100%の生地と竹の持ち手が特徴。涼しげで浴衣にも最適。
• 和文様の刺繍入りで上品。
◆ 濱文様(はまもんよう):モダン和柄UV日傘
• ポリエステル素材にしっかりUVカット加工。
• 現代風の和柄が着物にも洋服にも合わせやすい。
◆ 芦屋ロサブラン:完全遮光100%日傘(和装向けカラーあり)
• 遮光性重視で、真夏の外出にも安心。
• 持ち手が木製で、シンプルなデザインは訪問着にも似合う。
日傘を美しく差すポイント
• 着物の袖に日傘が引っかからないよう、少し高めに差す
• 右手で持つのが基本ですが、荷物が多い時は左手でもOK
• 傘をたたむときは内側に水滴や砂埃がついていないか確認をしましょう。
まとめ
和装の日傘は、実用性だけでなく装いの完成度を高めてくれる大切なアイテムです。素材や柄にこだわって選ぶことで、着物姿がさらに魅力的に。ぜひお気に入りの一本を見つけて、夏の和装を涼やかに楽しんでくださいね。


